FP3級
PR

【FP3級】損害保険の概要について

taku7983
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

損害保険の概要

損害保険とは

損害保険とは、偶然のリスクによって生じた損害をカバーするための保険です。 そのために一定額の保険金が支払われる生命保険とは違い、損害額により保険金の支払いが変わる「実損払方式」が中心となっています。

損害保険の基本原則

  • 収支相等の原則
  • 大数の法則
  • 利得禁止の原則
  • 給付・反対給付均等の原則(レクシスの原則)

収支相等の原則と大数の法則は以前に学習しましたので、今回は利得禁止の原則給付・反対給付均等の原則(レクシスの原則)を見ていきましょう。

復習:収支相等の原則、大数の法則
【FP3級】リスク管理(リスクマネジメント)について解説
【FP3級】リスク管理(リスクマネジメント)について解説

利得禁止の原則

利得禁止の原則とは、保険の契約者は保険金の受け取りによって利益を得てはいけないとする原則です。実際に被った損害額以上の保険金は受け取れません(実損払い)。

給付・反対給付均等の原則(レクシスの原則)

給付・反対給付均等の原則(レクシスの原則)とは、各人の支払う保険料は、偶然の出来事の発生率と保険金を乗じた額に等しくならなければならない原則をいいます。 すなわち、保険料が危険の度合いに応じて公正でなければいけません。 公平性の原則ともいいます。

損害保険料の構成

損害保険料は、保険会社が支払う保険金にあてられる純保険料と保険会社の事業費にあてられる付加保険料で構成されます。

損害保険の基本用語

損害保険の用語
用語内容
契約者保険会社と契約を結ぶ人(契約上の権利・義務をもつ)
被保険者保険金等の支払いの対象となる人、補償を受ける人
再調達価額保険の対象と同じものを現時点で購入するために必要な金額
時価再調達原価から経年劣化による価値の減少分を差し引いた金額
告知義務契約時に契約者が保険会社に現状の状況を告げる義務
通知義務保険契約の締結後にその内容に変更が生じた場合、保険会社にその事実を報告しなければならないこと
保険価額保険事故が発生した時に被ると見込まれる損失額の最高見積額
保険金額保険契約において設定する契約金額のことで、支払われる保険金の限度額

一部保険、全部保険、超過保険

損害保険の保険価額と保険金額の関係で、一部保険、全部保険、超過保険に分けられます。実際に損害が生じた場合は以下の金額がてん補されます。

  • 一部保険:比例てん補(保険金額と保険価額の割合で保険金が削減される)
  • 全部保険:実損てん補(損害額は全額支払われる)
  • 超過保険:実損てん補(損害額は全額支払われる)

火事に見舞われたとき火災保険で支払われる保険金は、契約した保険金額、または実際の損害額が上限です。そのため、超過保険はもらえない分の保険料を無駄に支払っている状態
そのため、保険会社から保険料の返還を受けることもあります。

ゆか
ゆか
〇×問題

保険金額とは被保険者が被る損害の最大の見積金額である。

Q
答え

×:保険価額の説明です。

〇×問題

損害保険会社が支払う保険金は実損てん補が原則であるが、保険金額が保険価額を下回っていた場合は比例てん補される。

Q
答え

〇×問題

保険価額より高い保険金額を設定している場合(超過保険)、保険の目的が全損すると、保険金額と同額の保険金が支払われる。

Q
答え

×:利得禁止の原則より、損害保険では保険価額を上回る保険金は支払われません。

次のページ
【FP3級】火災保険について
【FP3級】火災保険について
前回のページ
【FP3級】法人契約の保険について
【FP3級】法人契約の保険について
このエントリーをはてなブックマークに追加
ABOUT ME
ゆか
ゆか
OL
FP3級の勉強をはじめたことでお金に対する意識が変化。お休みの日はカフェ巡りが趣味♪
記事URLをコピーしました