FP3級
PR

【FP3級】年金給付-老齢基礎年金について

taku7983
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク

はじめに

公的年金の給付について、本日は老齢年金について見ていきましょう。

老齢基礎年金

受給要件

老齢基礎年金は、受給資格期間が10年以上の人が65歳になったときに受給することができます。

受給資格期間

受給資格期間の計算

保険料納付済期間+保険料免除期間+合算対象期間(カラ期間)=10年以上

  • 保険料納付済期間
    • 第1~3号被保険者として保険料を納付した期間
  • 保険料免除期間
    • 法定免除、申請免除、学生納付特例制度、納付猶予制度
  • 合算対象期間
    • 受給資格期間には反映されるが、年金受給額には反映されない期間
    • 現在、年金は強制加入ですが、昔は任意加入だったことがあり、その期間に加入しなかった期間

前回、免除・猶予制度で5つ学びましたが上記の保険料免除期間にない、産前産後期間の免除期間は保険料納付済期間とされます

ゆか
ゆか
〇×問題

老齢基礎年金は、受給資格期間が10年以上の人が60歳になったときに受給することができます。

Q
答え

×:65歳になったときに受給可能となります。

老齢基礎年金の年金額

2023年度は老齢基礎年金の金額は年額795,000円です。ただし、免除期間等がある人はこの金額よりも少なくなります。

老齢基礎年金の受給額

満期の老齢基礎年金×保険料納付済期間÷480カ月(40年)

  • 満期の老齢基礎年金:年度によって異なり2023年は795,000円。問題文に指示あります。
  • 保険料納付期間
    • 2009年3月以前:(a)1/3, (b)1/2, (c)2/3, (d)5/6
    • 2009年4月以後:(a)1/2, (b)5/8, (c)3/4, (d)7/8
    • a:全額免除期間、b:3/4免除月数、c:半額免除月数、d:1/4免除月数
    • 法定免除・申請免除の期間を調整するものです
  • ポイント
    • 納付期間には、合算対象期間(カラ期間)と追納していない学生納付特例期間・納付猶予期間は含まれません。
老齢基礎年金の受給額の計算例

795,000円×420カ月÷480カ月≒695,600円(50円未満切り捨て)(学生納付特例期間は年金額に反映されない)

  • 基礎情報
    • 満期の老齢基礎年金額795,000円
    • 保険料納付済期間35年=420カ月
    • 学生納付特例期間2年

計算式は複雑ですね・・・。本試験で「きんざいの保険顧客資産相談業務」を受ける方は保険料納付期間の計算式を頑張って覚えましょう。

ゆか
ゆか
復習:免除期間について
【FP3級】公的年金-年金制度の全体像
【FP3級】公的年金-年金制度の全体像
〇×問題

老齢基礎年金の年金額の計算に、合算対象期間、学生納付特例期間及び納付猶予期間は反映されない。

Q
答え

老齢基礎年金の繰上げ・繰下げ受給

本来の受給開始年齢は65歳ですが、60歳から65歳までに早く年金をもらうことを繰上げ受給といい、繰り上げた月数×0.4%が減額されます。65歳を超えて70歳までに遅く年金をもらうことを繰下げ受給といい、繰り下げた月数×0.7%が年金額に加算されます。

  • 繰上げ:最大24%減額(60カ月×0.4%)
  • 繰下げ:最大42%増額(60カ月×0.7%)
〇×問題

老齢基礎年金を繰下げて受給する場合、繰下げにより年金額に加算される最大の増額率は42%である。

Q
答え

付加年金

以前に少し触れましたが、第1号被保険者は月額の保険料に月400円を加算して支払うと将来に給付を受けるときに「納付月数×200円」を基礎年金に加算して受け取れます。

付加年金として受け取れる金額

納付月数120カ月×200円=24,000円

  • 基礎情報
    • 付加年金の納付期間が10年(120カ月)
次のページ
【FP3級】年金給付-老齢厚生年金について
【FP3級】年金給付-老齢厚生年金について
前回のページ
【FP3級】公的年金-年金制度の全体像
【FP3級】公的年金-年金制度の全体像
このエントリーをはてなブックマークに追加
ABOUT ME
ゆか
ゆか
OL
FP3級の勉強をはじめたことでお金に対する意識が変化。お休みの日はカフェ巡りが趣味♪
記事URLをコピーしました